いつも、ネットのニュース記事を徘徊しているときに目についたものを皆さんにも読んでほしい。そんな記事です。
あ、硲翔太郎です。
↓今回紹介する記事↓toyokeizai.net
この記事では、日本に住む外国人が電車や地下鉄に乗ると隣が空席になる。「空席問題」について15年の経緯が書かれたものです。
著者は、15年たった今隣が空席なことが慣れてしまった。と同時に、駅に着くと目を反らし俯くそう。それは、隣に座ろうとした人が方向を変え別の空席を探すことに悲しみを覚えるからだと言う。
そんな、ある日自由ヶ丘駅で乗ってきた、母娘の親子とのエピソードが大変感慨深いので一部引用します。
目を開けたとき、私の前に2つの小さな足が立っていることに気がついた。それがたった今乗ってきた、母親と一緒の幼い娘の足だと気づいたと同じタイミングで驚くことが起きた。その母親は、満員の車内で避けられていた私の隣の空席に座るよう娘に指示を出したのだ。
しかし私よりももっと驚いたのは、まだ4〜5歳と思われるその娘のほうだ。はっきりと「怖い！」と言い放ち、目には恐怖の色を浮べ、母親の足に素早くしがみながら私をじっと見つめるのだった。
自分が海外に行ってそんな反応をされるのは悲しいというか、自分ではどうしようもない生まれつきのものを否定されてしまうような気持ち（言い表せない）になるのではないかと思います。
でも、読んでいてよくある日本の外国人事情かと思ったが、この話はまだ終わらないんです。
その母親は、娘の反応を恥ずかしく感じたような顔を見せた。なぜ怖がる必要があるのかわからないと呆れ果てた表情にも思えた。母親は、自分自身が私の隣に座るという行動を取った。まだ怖がっている娘を同時に空いた反対側の席に座らせて、私のほうを向くと、軽く頭を下げながら「すみません」と謝った。私は首を軽く振って「いいえ……」と答えていた。（中略）電車は走り出して少し経つと、彼女の体の向こう側か視線に気がついた。まだ少し恐怖を残し、やや不機嫌な表情を浮かべ、この外国人ははたして自分の第一印象どおり”怖い”人なのかどうかを決めかねながら（中略）3度、4度と顔を見せる少女。そこで私は少し、彼女の動きに合わせてみた。もう一度顔を出すのを待ち、顔が見えたら私は顔をそむけて彼女がまた隠れるのを待つ。何度か繰り返した後、少女は笑顔で顔を出してくれた。
せっかく笑顔を引き出したのだが、すぐに目的地に着いてしまった。私は立ち上がり、ドアに向かって歩きながら最後に振り返ると、少女は私を見つめていた。そして小さく手を振り「バイバイ」と言った。ついさっき怖いと叫んだ同じ相手に向けて、今度は明るい表情だ。手を振り返しながら母親のほうを見ると、先ほどと同じ優しい笑顔で、今度は感謝の気持ちを示してくれていた。そう感じたのは、私も同じようにこの母娘に対する感謝で満ちていたからだ。
この後、空席問題がどうなったのかについて書かれているのでぜひリンクから見てください。
日本人が抱く、外国人が怖いという思想というか、シャイと言うか、未知が怖いというか、ひどくグローバルじゃないんですよね。もちろん私も、日本生まれ日本育ちですから頭でわかっていても、外国人の方に英語で話しかけられるとたじろいでしまう部分があります。単語の羅列だけで意味をくみ取ってくれる彼らと話して、話終える頃にはそんなことは感じていなんですけど。でも、やっぱり「怖い」に似た部分はあると思います。
でも、上記の記事のように、変わりつつあるのが日本などだとも思います。昨今は「ニホンが世界で尊敬の的！」みたいな誇張したメディアも減ったとテレビを見れば感じますし、旅行客が多いからか慣れてきた＆話さざるを得ない効果で「日本と外国」みたいなものは意識してきているような気がしてます。
オリンピックに外国人労働者問題と、日本側に多く課題が残されているとは個人的に感じますが、「空席問題」での母親のように、一般化されてしまった日本独特の変なルールに立ち向かう心みたいなものが必要なのかなとも感じます。
そんなことをこの記事を見ながら考えていました。
日本という存在は世界の中の一部であって、しかもかなり特殊であることを理解する時が来たのかもしれません。空席問題は電車の中、一人の外国人と二人の親子の日本人だけですが、今後、日本と言う国に日本以外の国の人がたくさん出入りする訳ですから。この空席が埋まることがある意味で目標に近いのではないのかな、そういった指標になると著者も言ってます。
何故、電車で外国人の隣は空席なのか
あなたが、明日の電車で外国人の隣に座らない理由を少し考えてみると日本という国の特徴や、色々な背景が見えてくるかもしれないですね。
以上、綺麗な外国人と結婚したいから、日本ではブスだけどこの国ではモテるみたいな国教えてくれる人いません？硲でした。
